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 高校に通っていた頃、イギリスの詩人シェリーの詩劇『縛を解かれたプロミーュース』の載った本を読んで、みねはとても衝撃を受けました。
 なにに、というのもわかりません。衝撃というか、日本語おかしいことを承知で言うなら、衝動ですね。もう1日のうちに何枚も何枚もその詩劇の場面をイラストにかいたり、スケッチしたりしました。読んでは描き、描いては読む。そんなふうにして描いたスケッチは多い日には20枚を越し、手が腱鞘炎になって親指が握り込めなくなっても、鉛筆を画面に突き立てるようにしてまだ描きました。こんなにも自分の心を揺るがすものをみねはそれまで、そしてそれからも知りません。
 この女の子は、その時に描いた衣装デザインをもとにマンガチックなイラストにしてみたもの。暑いからなんか涼し気な絵ーと、スケッチブックをあさってて思い出したので^^「旋風」という役でしたねー。なんかこうやって描くと美少女ゲームのキャラクターみたい^^;その「旋風」の台詞は、みねのその時の気持ちそのままを表すようです。




「雷も はるか彼方の火山の燃える泉も 上なる力も 下なる力も

わたしたちに不思議な驚きを与え

沈黙させたことなどなかったのだが。」

P・B・シェリー
『縛を解かれたプロミーシュース(岩波文庫赤帯より)』



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