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「紺青鬼という言葉を私は思出した。それがどんな鬼かは知らないが、
無数の真蒼な小鬼共が 白金の光耀燦爛たる中で乱舞したら、
或いは此の海と空の華麗さを呈するかも知れないと、
…」
            中島敦『ナポレオン』より


 中島敦大好き!文庫だけど全集持ってます。これは、ちくま文庫『中島敦全集2』の中のくだり。ここを読んでて、鳥のような真ん丸な目と、宝石のようなアズールブルーのつややかな肌を持った小鬼が舞い飛ぶさまが、あまりにも鮮やかに目に浮かんだので一匹描いてみました。…ちょっと気持ち悪くなりすぎたかなー。子供みたいにかわいらしい感じの鬼にしたかったのに^^;
 中島敦は『山月記』や『李陵』の作者として有名ですが、自宅にクリスマスツリーをたてたりなんかして結構ハイカラな人だったと言うイメージをみねは持ってるので、彼が小鬼、と言っても純和風な鬼ではなくてちょっと西洋の悪魔みたいなのも入ってるんじゃないかなーとか思って、こんな感じに。…みねもしらないよ紺青鬼がどんな鬼か…

 しかしハダの色べッタリ青ってなんか塗るのドキドキしますね(笑)。アズールブルーというにはこれはもうちょっと黄色っぽい青ですが。


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