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 「昔、あやめ姫と言う美しい姫を娘に持つ武士がいた。彼女に心を寄せる若者は多かったが、武士は自分が最も信頼をおく部下にあやめ姫を嫁にもらってくれるようにと申し入れた。しかしその部下はそれを断り、娘に恥をかかせたと怒った武士は部下を殺してしまう。あやめ姫は絶望して近くの沼に身をなげ、父の部下を恨み大蛇に変じた。その恨みは深く、あたり一帯の天候を狂わせ何年も不作が続いた。付近の人々は大蛇の姫をなだめるため、毎年1人ずつ若い娘を人身御供として沼に捧げるようになった。
 そんなことが何年も続いたある年、自分の娘を人身御供に捧げる番に当たってしまった1人の村人が、どうしても娘を諦め切れず有名な観音様にお参りした。すると身寄りのない、佐世姫と言う娘が「どうぞ私を身替わりに」と申し出てきた。佐世姫が沼のほとりでお経をあげながら待っていると、大蛇のあやめ姫があらわれる。しばらく佐世姫のお経に聞き入っていた大蛇は、やがて天女にその姿を変じ佐世姫に礼を言った。「あなたのおかげであの方への恨みから解き放たれることができました。これからは菩薩となってこの地を守ります」と天にのぼって行った。人々は残された大蛇の骨を供養し蛇骨地蔵をたてたという。」

 福島県郡山市に残る伝説だそうですが、なんかすわりの悪い話じゃないですか?^^;…なんとなく。なんでだろうなあ…。まあいいや、ウロコ模様がかきたかっただけだから(笑)。領布にも模様入れたらなんか蛇の抜け殻みたいです(笑)。


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